山の多いスイス

スイスは山の多い国です。南のイタリアとの国境付近にはアルプス山脈がそびえ立ち、フランスとの国境にはジュラ山脈は連なっています。山が多いスイスにはたくさんの温泉や鉱泉が湧き出ています。スイス国内にはなんと250種類もの鉱泉があるとされています。意外にもスイスは温泉で有名な国なのです。その証拠に、スイスの地名には「バン」や「バード」、「バーデン」という名前が多く付けられているという特徴が見られます。バーデン、バードラガッツ、イヴェルドン・レ・バンなどです。実は「バン」はフランス語で風呂を意味する言葉です。「バードん」や「バード」はドイツ語で同じく風呂を意味します。つまりスイスは他の国からも、温泉が豊富な地名と認識されていたのです。現在、スイスには20を超える温泉地があると言われています。温泉の入浴マナーは、他のヨーロッパ地域とほとんど同じです。医療用としての目的が強く、水着を着用して入浴します。その目的から日帰りなど短期で利用するよりも、長期に渡って温泉に訪れる人が多いようです。しかし、スイスでは近年、健康ブームが訪れています。その結果、改めて温泉の効能が注目されるようになりました。今では年配の方はもちろん、若い人も頻繁に温泉に足を運ぶようになっています。

スイスの温泉地

スイスの温泉の特徴は、その温度にあります。日本では40℃前後の熱めのお湯が好まれていますよね。身体を温めるという目的もあります。しかし、スイスの温泉はやや低めです。35℃〜38℃と人肌と同じくらいの温度の温泉が多く、ゆっくりと温泉を楽しむことが出来ます。スイスを代表する温泉地「バーデン」はチューリッヒの北にあります。バーデンは湯量が豊富な温泉です。ローマ人が発見したこの温泉は、19世紀の半ばまでスイスの代表者が集っていました。バーデンでは「バーデン参り」という三週間、温泉で豪華に過ごすという行事が開かれていたそうです。この温泉地では今も、温泉を有する名門ホテルが立ち並んでいます。入浴以外にもシャワーやマッサージ、飲泉などを行えます。同じく古い歴史を持つ温泉地としては、ロイカーバードも有名です。ロイカーバードには日本でも知られている有名人が、数多く訪れています。ゲーテやモーパッサンも、ロイカーバードで身体を休めていたそうです。現在、ロイカーバードでは医療用の温泉というより、レジャーに重点を置いた施設が人気を集めています。

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